タイトルは、
非常に意気込んでしまったのですが、
記事を書く気持ちは、ただひたすらに留学する受験生を応援したい!ということだけです。
周りに、何度受験しても落ちる、もしくは受かったとしてもPlatz (席)がないなど、それで悲しい思いをして留学を諦める人も多くいました。近くに聞ける先輩もいなければ尚更のこと、、、
そこで、私の体験を記事にして、1人でも多くの人に、留学を諦めないで、つきたい先生の門下に入れるように、頑張ってもらいたいという思いが、この記事を書くきっかけとなりました。
今まで私は、計3回、ドイツとオーストリアの音楽大学に受験しています。
正規受験が2回、そしてERASMUSという推薦受験が1回。
幸運ながら、その3回は全て合格し、無事学びたい先生につくことができました。
そしてコレペティトゥアとして音楽大学で働き、受験の伴奏などもした上で、
受験に成功する人とそうでない人を沢山見てきました。
その経験をもとに、受験における最善の準備の為の記事を書いていきたいと思います。
伝えたいことは山ほどあるのですが、まず1番知っておくべきこと、と思われることからまず、、、
ドイツの音大受験は、演奏技術だけが選考基準ではない、ということです。
よし、とにかく受験に向けて沢山練習して、完璧に弾くぞー!
という気持ちで受験にのぞまれる方が多いと思います。
その気持ち、ガッツの部分、とても素敵で大事で、是非忘れずに頑張ってほしいのですが、
ドイツの受験では仮に1番上手に弾けていたとしても、
先生にとってもらえない可能性があります。
それで学校から来る手紙が、、、
“合格しましたが、残念ながらPlatz(席)がありませんでした。“
これが、割と日常茶飯事に、受験の場、特にアジアからくる優秀な学生に対しておきます。
じゃぁどうしたらいいの?
受験では、数十分での演奏で(しかも超絶緊張中)自分のことを見てもらうことになります。
でもそれだけでは伝えきれない情報で、教授が知りたがっていることがいくつかあります。
教授にとって、知っておきたい生徒の情報
・大学生活での目標(コンクール、オーケストラ等)
・自分の元で何を学びたいのか
・人柄、性格
例えば、コンクールやオーケストラに受かる、という生徒の成績は、教授たちにとっての成績にもなるので、上手な子が欲しい、目標高くもつ生徒を応援してあげたいというのは大前提です。
ただ、そこでコミュニケーションが取れなかったり、自分の言ってることをわかってもらえなかったりすると、教授としても週に一度のレッスン時間が無駄な時間になってしまいます。特に外国人の学生は、最低英語、ベストはドイツ語でそれなりにコミュニケーションを取れるようにしておくことが大切です。
まず教授は「この生徒は自分の元で2年間、または4年間有意義な時間を持てるのか、頑張っていけるのか」という点をみます。
実は、途中退学、また単位が取れない為卒業できない、相性が悪くなって破門、などといったことは、日本以上によく聞きます。勿論やむ負えない事情がある場合もあります。ただ、教授も忙しい音楽家の方です。貴重な時間とエネルギーを使うなら、将来的にもお互いいい関係性でいれる相手をのぞんでいます。特に演奏家として活動を活発になさってる方の中には「ただでさえ忙しいから、生徒にレッスンするくらいなら、自分の練習に使いたい」とおっしゃる方もいます。そういった方々に対しても、「その先生の元でどうしても学びたいんだ!」という意思をきちんと伝え、教授の教えに応えていくことが大切です。
また、教授側が生徒に対して「自分は何を与えてあげられるのか」が明確にわかっていると門下にとってもらえる可能性が高いです。その為にはこちらからレッスンの時に、何を学びたいのかを伝えられるといいです。
ドイツではより一層、自立している学生が受け入れられやすいように感じます。日頃から、自分で自分の演奏を分析をする癖をつけて、その考えと周りの意見にズレがないように調節していくことは、将来音楽家として活動する時にも役に立つこと間違いなしです。
そして今書いたことにも共通することなのですが、その人の人柄、性格なども大事になります。日本の留学生で、悪い話は聞いたことがないので、あまり心配しなくてはいいかと思うのですが、
よくある事例が、
・連絡が取れない
・レッスンに来ない
・レッスンの時の態度が悪い
・練習してこない
日本と比べて、比較的にフランクな先生が多くはあるのですが、
最低限のマナーは世界共通です。
また、教授たちも人間ですので好き嫌いもありますし、完全なるフェアというのはあり得ません。
よく贔屓だとか、不公平だ、という話を聞くのですが、受験はコンクールとは違います。これから学生生活を送る上で、大学そして教授が責任を持って育てられる人をとる場となります。
色々と書きましたが、特別に教授に好かれよう、と思って自分を偽るのではなく、
礼儀と敬意を忘れないで、自分らしくいられることがベストです。
では次の記事で、受験前にできる準備 について説明していきたいと思います!
音楽留学したい人に向けた、
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